A.共通編


I.基礎知識

1.アカウントについて

アカウントとは、会員許可証だと考えてください。
Microsoftアカウント、Googleアカウント、ZOOMアカウントなどがあります。サービスを受けるには会員登録が必要で、登録すると会員許可証が発行されます。
サービスを受ける場合、会員許可証を提示して本人確認をしてから希望のサービスを受けます。
デジタルの世界では、IDとパスワードがこの許可証になります。
アカウントは、端末を超えて(PCでもスマホでも)共通に使用することができますから、PCとスマホで同一のアカウントを使用することが重要です
スマホで撮った写真をGoogleフォトに保存すると、PCでもGoogleフォトを開くことができるのでスマホで撮った同じ写真を見ることができます。
PCで作成した文書をOneDriveに保存しておけば、外出先でスマホからOneDriveを見るとPCで作成した文書を読んだり、編集することができます。

★Windowsの、ローカルアカウントとマイクロソフトアカウントについて
 ローカルアカウントは、当該のWindowsパソコンだけで使用する許可証です。(当該PC限りのアカウント
 Windows95からWindows7までの、今日ほどインターネットが普及する(IoT)以前の段階で使われていました。

 Microsoftアカウントは、Windows7以降のインターネットを前提とする仕組みの中で発達しました。
 Microsoftアカウントは、本来インターネットの世界を前提としたアカウントですが、Windowsパソコンを起動する際にもローカルアカウントに代わって使われるようになりました。

※シート1:登録一覧表、シート2:アカウント作成のリンク。(ファイルの保存を求めれれる場合あり)

※最近では[Googleアカウント]など既存のアカウントを利用してログインするWebサービス(アプリ)が増えてきました(これを「オープンID」と呼ぶ)。この際、怪しい先でのアカウント作成は避け、既存のアカウントを乗っ取られないように、2段階認証などでセキュリティ対策をしておくと良いでしょう。
右は、Googleアカウントを利用したZOOMアカウントの作成例。

GoogleアカウントでZOOMアカウント作成

2.クラウドについて

インターネットが今日ほど普及する以前は、PCなどで作成されたデータはそのPC本体に保存されていました(スマホの写真も同様に、撮影したスマホ本体に保存)。
今日では、上記1の「アカウントについて」で説明したように、同じアカウントであればGoogleフォトやOneDriveのように、どこからでも、また、どの端末でも利用できます。
Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどのブラウザ(インターネット検索ソフト)を使う場合も同じです。(ログインしなくても使えますが)ログインすると使用履歴などがブラウザの提供元のサーバーに保管されるため、同じブラウザであればPCでもスマホでもシームレスに同じに使うことができます。
クラウド(ストレージ)とは、データを1箇所(MicrosoftやGoogleの会社内)に保存して、インターネット網を経由して見ることができる仕組みのことです。雲の中に保存している分けではありません。

OneDriveなどを利用する問題点は、
1.使うパソコンは1台なので、クラウドの必要がない
2.クラウドは便利でも、無料で利用できる容量に制限(5GBなど)がある
3.容量オーバーとなった場合、対応が面倒(Windows11では初期設定で OneDriveを使う設定。フォルダ以外に設定も自動保存される=バックアップ
★ OneDriveをPCと自動で同期させずに使用することもできる。必要なファイル等を手動で OneDriveに保存する、または、ダウンロードする。
【OneDrive使い方(ウィンドウズ)ワンドライブの基本設定】
 【OneDrive ワンドライブ・仕組みの完全解説と2種類の同期解除方法】 

2-1.クラウド(オンデマンド)とバックアップ

オンデマンドとは、ノートパソコンなどデータ保存容量の小さな端末では必要がない時には端末内にデータを保存せず、必要な時だけクラウドからデータを呼び出す方式です。端末にはデータを保存していないため、クラウドのデータが何らかの原因で消失してしまうとお手上げです。
クラウドを利用するとパソコンを買い替えた場合、旧PCから新PCにデータを引き継ぐ手間なく新PCでそのまま使えます。また、複数の端末でデータが共有できるメリットがありますが、元クラウドのデータが消失してしまうと完全にデータを失ってしまいます。
「クラウドでバックアップ」と言っても、オンデマンドでクラウドを利用している場合は別途データなどを外付HDDなどにバックアップしておく必要があります。
※Windows標準機能に「ファイル履歴」というデータバックアップ機能があります。この機能はPCの「ドキュメント」フォルダなどを外付HDDなどの自動てバックアップできます。
OneDriveを使っている場合は、PC本体にもデータを保存しておく必要があります。

3.デスクトップアプリとWEBアプリ

インターネットが普及する前では、オフィスソフトなどソフトはPCにインストールして(インターネットに接続せずに)使っていました。
インターネットが普及してくると、Officeオンライン、Microsoft365、Googleのスプレッドシートなどのように、ソフトをPCにインストールすることなく、インターネット(WEB)上で利用できるようになりました。Googleアプリは全てWEBアプリです。

<重要>  PCとスマホ等の連携

インターネットの時代、家では画面が大きく操作がしやすいPC、外出先では携帯に便利なスマホなどモバイル端末と使い分け・連携が重要です。
スマホ・PCを連携して使うには、アカウント、クラウド、WEBアプリを有効に使うことが必要になってきます。

※家でPCが使えない場合、テレビの大画面にスマホの画面を映し出すことができる方法もあります。
 YouTubeなどはスマホを介さなくても、テレビで見ることができることもあります。
 Androidテレビでない10年以上前の古いテレビでも、Chromecastなどの機器を追加設定すれば対応できます。
(「Chromecast with google TV」はAmazonで¥3,980-2023年08月08日 現在)

1.スマートTV(AndroidTV)の場合

スマートTV(AndroidTV)でスマホ画面やYouTubeを見る

2.古いTVの場合のChromecast利用例1

ChromecastでYouTubeなどを見る(スマホは設定時のみ)

3.古いTVの場合のChromecast利用例2

ChromecastでスマホをTV(大画面)で見る(ミラーリング)

4.通信環境(一人住まいの高齢者にオススメな方法)

 光通信、スマホ代など通信環境を整えるには高額な費用が必要です。最小限のお金で、家でWi-Fiが使え、外出先でもスマホを使う方法を紹介します。
スマホ会社は楽天モバイルを使うプランです:
「Rakuten最強プラン」では、日本全国のサービスエリアで高速データ通信が無制限でご利用いただけます。 新プランはどれだけ使っても最大2,980円(税抜)の料金プラン。
(利用が3GB未満なら980円、3GB〜20GB未満なら1,980円、それ以上無制限で2,980円。)
アプリを使えば、電話かけ放題で通話が可能です。

(1).楽天モバイル(Wi-Fiはテザリング)1台を利用する方法
ほとんど利用しなかった月は980円、YouTube動画を思う存分見た場合でも最大2,980円(税込3.280円)なので費用円では一番割安です。
しかし、家でパソコンでインターネットを使う場合等は、「テザリング」という方法で対応するので少し面倒です。

(2).楽天モバイル(①スマホ電話、②Wi-Fiルーター)の2台を使用する方法
電話専用のスマホと、データー通信専用のルーターの2台の契約をします。電話は月額980円、ルーターは使用量に応じて980円〜2,980円。(最大、税込4,356円)
ルーターは、スマホのデーター通信だけでなく、自宅のPCでのWi-Fiでも使えるので(テザリングは不要)手間はかかりません。スマホ及びルーターの機器の代金は必要です。
ドコモ等の通信会社に紐つかないsimフリールーターなら楽天が使えます。最新5G対応は高いが、4G対応でもまだまだ十分です。FS040W
※Rakuten Turboの契約でのルーターは、高額なので注意。楽天モバイルでSimだけ契約して、Simフリーのルーターをセットする(下の真ん中の動画)

参考動画

1.テザリングとルーターの場合の比較

2.楽天ターボと「Rakuten最強プラン」の比較

3.富士ソフト4Gルーターと5Gルーターの比較

 

5.ファイル等の階層構造 (ブックマークなどでも活用できる)

(1)ファイルの階層構造
ファイルはフォルダの中に保存されますが、フォルダの中に更にフォルダを作りそのフォルダの中に保存をすることもできます。
ファイルのフォルダは、文書保存倉庫をイメージしてください。第1階層にフォルダを10個作るのは、倉庫のビルが10棟あるのと同じです。

【クイックアクセス】
Windows10 は最近使用したファイル、よく使用するフォルダーのクイックアクセスは、初期設定でエクスプローラーに表示されるようになっています。
Windowsが勝手にするので、便利なようでかえって煩わしいことも、この機能を無効にして非表示にする方法が下記のリンク。
クイックアクセスを非表示にするクイックアクセスの便利な使い方

【OneDrive】
どこに存在するのか? 実物はMicrosoftの会社の中に置いてあるコンピューター(ファイルサーバー)の中にあります。
同じもの(写)がPCの中にあり、インターネットを通じて同期されます(PCで新規ファイルを作ると、インターネットを通じてMSのファイルサーバーにも作られる)。MSのOneDriveの容量が無料で使えるのが5GBしかないのですぐ満杯になってしまう。
インターネットがつながっていない状態でPCのOoeDriveに保存されたファイルは、PCがインターネットにつながった時自動的に同期される。
PCの買い替えなどの際、OneDriveに全データを保存していれば「データーの引越し」作業は必要なくなる。
インターネット経由でOneDriveを使うことがないならば、ローカルのドキュメントフォルダにファイルを保存する方が面倒がないかも。

【PC】
インターネットと関係なく、このPCに保存されるフォルダ。ジャンル別にダウンロード(インターネット経由でダウンロードしたファイルなどここに保存される)、
ドキュメント(エクセル・ワードのファイルなどはここに保存される)、・・・・


(2)ブックマークの階層構造(ブラウザ:インターネットソフト)
ブックマーク自体に実態があるのではなく、ブックマークの正体はショートカット(URL、クリックするとジャンプするリンク)です。
ブックマークの管理も、ファイルと同じようにフォルダで管理されます。詳しくは、共通編2ーインターネット検索の仕方のブックマーク(の階層化)を見てください。

(3)ラベル(Gmail等)の階層構造
階層構造で管理するラベルとフォルダの違いは、フォルダに入れることができるファイル(メール)は1つだけです。
それに対して、1つのファイル等にラベルは複数つけることができます。

1.ファイルとフォルダの階層構造

2.Windowsのファイルとフォルダ

3.エクスプローラの使い方:ファイルとフォルダ

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