Ⅲ.メールの使い方
メールを利用する上で、次のような共通する重要事項があります。
・POPとIMAPの違いと使い分け(複数端末利用か、オフライン利用かなど)
・受信トレイを整理し、重要な新着メールを見逃さないように運用を心がける
・不要メールは削除しアーカイブ機能を活用して、受信トレイをスッキリ保つ
・フィルター機能でメールを自動振り分け(Gmailはラベル、他はフォルダ)
・迷惑メール・スパム対策を徹底する
・件名や命名ルールを工夫し、検索性を高める
・POP利用時はメールのバックアップを取る
プロバイダーメール(OCN、Biglobe、@nifty、So-netなど)のメールアドレス1つだけを利用している場合は、プロバイダーのWEBメールを使うのが1番簡単かもしれません。
WEBメールであれば、メールデータがクラウドにあって安全です。PCとスマホなど複数のデバイス(端末)でメールを使うこともできますが、機能は限定的です。
メールソフトにプロバイダーメールをIMAP登録して使うと、間接的にWEBメールを使用できメールソフトの機能も活用できますが、PCの買い替えなど再度設定が必要です。
クラウド型のGmailなどであれば、端末買い替えや複数端末にも簡単に対応できGoogleの他のサービスと連携して使えるので便利です。
(1)Gmailの使い方
メールで一番使われている”Gmail”がオススメです、Googleアカウントで使えるGoogleのサービスの一つです。
同じGoogleアカウントを使えば、パソコンとスマホで同じように使えます:
送信メール・受信メールがGoogleのメールサーバーに保管されるため、パソコンでもスマホも同じサーバーにアクセスするため、端末が違っても問題ありません。パソコンを買換えても、新しいパソコンでの設定は不要です(Gmailの環境設定もメールもクラウドにあるため)。
連絡帳(Googleコンタクト)もパソコン・スマホ連携で使えます。少し長い動画ですが見てください。
MicrosoftにもOutlookがありますが、タイプも機能も複雑で専用のシステム担当者がいるビジネス(グループウエア)に向いているようです。複数のデバイスでプロバイダーメールを利用するには適していません。
新しいOutlook(Outlook(new))が登場して、(2024年末にWindowsメールがOutlook(new)に移行)最終的にはOutlook(new)に集約されるようですが時間がかかりそうです。
Microsoft 365 FamilyのOutlookでプロバイダーメールを利用する場合、複数デバイスで利用するには各デバイスでOutlookにプロバイダーメール(IMAP)を個別設定する必要があります。WEB版ではプロバイダーメールは反映されません(Microsoftのメールは使えます)。
【Gmailの便利な機能について】
1.ラベルとフォルダの違い
ラベルとフォルダは似ているようで異なる概念です。
フォルダ: 従来のメールシステムで使用される構造で、1つのメールは1つのフォルダにのみ存在できます。
ラベル: Gmailで採用されている柔軟な分類方法で、1つのメールに複数のラベルを付けることができます。
例えば、「仕事」と「プロジェクトA」の両方に関連するメールがあれば、両方のラベルを付けることができ、どちらのカテゴリーからもアクセスできます。
2.フィルターによる自動ラベル付け
Gmailのフィルター機能を使うと、特定の条件に合うメールに自動的にラベルを付けることができます。
・送信者のメールアドレス
・件名に含まれる特定のキーワード
・本文に含まれる特定の単語
などの条件を設定すると、それに合致するメールが届いた時に自動的に指定したラベルが付きます。
3.アーカイブ機能とラベルの連携
メールを読み終えたら、アーカイブすることができます。アーカイブされたメールは受信トレイから移動しますが、付けられたラベルの下に格納されます。これにより、受信トレイをすっきりさせつつ、必要な時にラベルを通じてメールを見つけることができます。
4.効率的な受信トレイ管理
受信トレイを効率的に管理するためのテクニックがいくつかあります:
・不要なメール: 削除してゴミ箱へ
・読み終わったメール: アーカイブして指定されたラベルに格納
・後で読むメール: スヌーズ機能を使って、指定した時間に再表示させる
5.空の受信トレイの利点
受信トレイを常に空の状態に保つことで、新しいメールがすぐに目につくようになります。これにより、重要なメールの見落としを防ぐことができます。
【Gmailを利用する上での注意点】
1.Gmailの送受信メールの容量
Googleのクラウドストレージの無料で使用できる容量は15GBです。15GBはGmail専用でなく、Googleドライブ、Googleフォトなどとの合計です。
Gmailの過去のメールは、日常的に使うものでないので容量を圧縮するためにクラウドストレージから別の場所に移動する必要があります。
どうしても調べ物などで過去のメールを見る必要が出た時に、調べられるように倉庫に保管する感じでしょうか?
2.古いメールをGmailから退避させる方法
GmailのメールデータをGmailから移動してストレージの容量を圧縮できても、移動したメールデータが読めないと困ります。いざという時にメールが読める環境でメールデータを保存するには、・・・・・。
メールを読むにはメールソフトがあれば良いので、OutlookやThunderbirdなどのメールソフトにメールデータを取り込めば良さそうです。Googleのストレージ容量に余裕があればメールデータの移動は不要ですが、日常的には使用しないデータで貴重なストレージ容量を消費するのは勿体無いです。年1回か数年に1回、PCのメールソフトに移動することにしましょう。
1.初心者のGmail(基本編)
2.Gmail徹底解説【スマホ・PC】
(2)連絡帳(Googleコンタクト)の使い方
Gmailを使っていても、Googleコンタクト(連絡帳)を使えていない人も多いのではないでしょうか。Gmail同様に、連絡帳もPCとスマホに連携・同期しています。
動画1は、連絡帳がGmailでこんなに役に立っていることを分かっていもらえると思います。
動画2は、便利な連絡帳の作り方、使い方の動画です。
1.連絡帳1ーGmailで連絡帳はこんなに便利
2.連絡帳2ーGoogleコンタクトの使い方
(3)Gmailで普段使用しているメールドレスを使う
普段使っているメールアドレスそのまま使って、Gmailで送受信することができます。Gmailだからと言って、「XX@gmail.com」のメールアドレスだけではありません。
プロバイダーメール(※)など複数のメールアドレスを、Gmailで同時に使うこともできます。送信(返信)するときに、メールアドレスを選ぶこともできます。
※プロバイダーメール:biglobe、ocn、so-net、niftyなどプロバイダーによって取扱いが異なる。yahooメール、hotmail/outlookメールも取り扱える。
OCN メールを Gmail で送受信できるようにする設定方法(←ここをクリック)
【プロバイダーメールもGmailで一括管理するにはPOP受信と転送のどらがよいか】
【Gmailify:GmailでYahoo・hotmail/outlookメールなどを使う設定を簡単にできる】
【.GmailでYahooメールを送受信する方法】
【Gmailifyの設定の仕方】
【Gmailでプロバイダーメールを送受信する方法】